水揚げされた鰊の干物を、会津では「にしん」と呼び、生の鰊を「かどいわし」と呼びます。 「にしんの山椒漬」は山国である会津に暮らす人々の知恵から生まれた料理です。「にしん」は会津3大干物のひとつで食べても美味しい、単なる保存食ではありません。 会津では田植えの時や、お祭り料理には欠かすことのできない一品です。酒の肴にも抜群で、その美味しさからヤミツキになる人も多いほどです。
ニシン独特の味が、サンショウの風味で引き締められ、酸味のあるしょうゆ味でまとまる。少し硬いニシンの身は、噛むほどに味わいが口の中に広がります。 昔から会津の家庭で受け継がれてきた味に、プロの技で磨きをかけたのが鰊屋敷太田の「鰊の山椒漬け」です。